【完】恋の欠片―ユアン編―㊤

「私は…」



喉になにかつまっているみたい。なんか苦しいよ…。



私が言おうとしたとき―――


ピロロロロピロロロロ…♪




突然、私の携帯が鳴りだした。



表示画面には、“非通知”と書いてあった。



「あ…」



誰?



「誰から?」



「さあ?非通知」



雪兎に表示画面を見せた。