【完】恋の欠片―ユアン編―㊤

何何!?


何で笑ってんの!?


「俺、どっち道今日、癒杏に告るつもりだったんだけど?」



「はぁ?うそ!」



「うそじゃねえよ」



「なんで!?」



「…今日、フランスに帰るから。だから、言っておこうと思って」



雪兎は虚しく笑った。



一気に気分が沈んでしまった。



私と雪兎の中に流れる空気もだんだん気まずいものへと変わっていった。