どうして、抱きしめられているのか分からない。 「あの、仲原…さん…」 「何?」 「苦しいです…。」 「あぁ、ごめん。」 力を緩めると頭を撫でてきた。 優しい笑顔で。 「良かった。怪我はないね?」 「はい…」 頭撫でたり、抱きしめられたり、凄く優しかったり、意識をしてしまうことばっかりしてくる…困る… 「宮崎は、どうしたんだ…ナイフ持ってたって、何揉めていたんだ?」 「……なんでもないですよ。」 「話したくないのか………」