「夜になに?」
「んー、ちょいとね☆」
「はぁ?」
悠喜は相変わらず分からない。
小さな時からそうだった。
幼稚園のおえかきの時間の話をすると…、
『ゆうくん、これなぁに?』
『…どらごんときゅうけつき。』
『なんで、ぴんくなのぉ?』
『ふぅ、あたまをつかえよな!』
―…ぽこっ
そういって、私の頭を叩いた。
『うぅ…うぇえんっ!』
悠喜がなんで叩いたのか、泣いていた私は分からなかった。
『さお、かがみみろよな!ぶさいくだぞー』
『…ひっく、うぇん…!ゆうくんなんかぁー!!』
『…。いいからかがみ見ろよっ!』
腕を引っ張られ鏡の前に連れていかれたとき、びっくりした。
『……ひっく。ゆうくん…これ。』

