俯き黙ったままのリエさんの体が震えだした。


「泣いて……るんですか?」


そう聞いた俺の唇は、一瞬にしてリエさんに奪われた。


目を見開き、驚く。


リエさんの執拗なまでの口づけが、俺を混乱させる。


息をつく暇もないほどに、リエさんは激しく俺を貪る。


「……いて。抱いてよ」

「リエさん」


半ば狂乱しそうな彼女を、俺は優しく抱きしめた。

こんなに綺麗で大人びたリエさんを変貌させるなんて……。


そう思いながら、俺はリエさんの首筋に舌を這わした。