「智也っ……待って!」

「キスだけだ。それ以上何もしない。……誓うよ」


俺は鋭い瞳でトーコを見据えた。


真剣な眼差しに、トーコは何も言えない。


黙ったまま、俺をただ真っ直ぐに見つめる。


「4日目…」


そう呟いたときだ。


俺の携帯の着信音が静かなリビングに鳴り響いた。


お互い急に我にかえり驚いたのか、体が弾んだ。

テーブルの上の携帯に目をやると、淡く光るブルーの灯り。


これは、メールじゃなく着信だ。


取るか迷っている内に、トーコが口を開いた。