ダメだ。うまく話なんてできない。いっそ、めちゃくちゃにヤッてしまったほうが楽になるんではないか?そう、思考がおかしな方向へと歩み始めてると気づき、俺は何度もかぶりを振っては理性を保とうと、拳を握り締めた。
「朝の7時じゃないよ? 夜の7時だからね」
俺の後を慌ててついてくるトーコは念を押すように、そう告げた。
「わかってる」
しつこい! と罵るくらい俺はわざと傲慢な態度をとってみせる。頭の中では分かっている。叶さんに言われた言葉が、確かに頭の中に残っているんだ。だけど、憧れだったトーコとのデートに、俺は心を躍らせる。
何も知らない、無邪気な子供のように……。