叶さんの姿が見えなくなったところで、俺はゆっくりとその紙を開ける。目を丸くさせながら見据えていると、中には携帯番号が書かれてあった。
「あいつの……携帯番号みたいね。何かあったらかけてこいって意味じゃない?」
「ああ。そうかも……」
トーコがその紙を覗き込む。顔が近づくが、険しい表情の俺にはそんなことにすら気づかない。
「でも、あんなことされたんだから、あいつの言うこと信じるにはまだ早いと思うんだけど」
トーコの言葉が耳に残るようだ。あの事件がフラッシュバックされ、どくんどくんと唸りをあげる心臓。俺に何かあったとして……それは別に構いやしない。俺じゃなく、たとえばもし、トーコに何かあったとしたら?俺の傍にいることで、カジと岩に目をつけられたとしたら……
「智也、聞いてる?」
叶からもらった紙をポケットに突っ込んだ。
「トーコ、やっぱり……」
──祭りはなしだ──
そう言おうとした瞬間、俺の唇は言葉を遮られた。
「あいつの……携帯番号みたいね。何かあったらかけてこいって意味じゃない?」
「ああ。そうかも……」
トーコがその紙を覗き込む。顔が近づくが、険しい表情の俺にはそんなことにすら気づかない。
「でも、あんなことされたんだから、あいつの言うこと信じるにはまだ早いと思うんだけど」
トーコの言葉が耳に残るようだ。あの事件がフラッシュバックされ、どくんどくんと唸りをあげる心臓。俺に何かあったとして……それは別に構いやしない。俺じゃなく、たとえばもし、トーコに何かあったとしたら?俺の傍にいることで、カジと岩に目をつけられたとしたら……
「智也、聞いてる?」
叶からもらった紙をポケットに突っ込んだ。
「トーコ、やっぱり……」
──祭りはなしだ──
そう言おうとした瞬間、俺の唇は言葉を遮られた。

