「か……叶さん」


うわずった俺の声。


そこには、煙草をくわえ、駅の改札口近くの壁に背中を預けた叶がいたのだ。


智也の声に、叶は顔を上げた。

金色だった髪は、黒になっており、一瞬、好青年のような雰囲気を醸し出している。


だけども、やはり鋭い瞳と大人びた感じは相変わらずで、視線を向けられた俺は、その場から一歩も動けないでいた。


「三年ぶり……か。元気だったか?トモ」


その目に見つめられるだけで、体が震える。