あれから、何日か経った。
制服はすでに夏服に変わっており、夏服姿の高校生が行き交う夕方ラッシュ時、俺は高校の最寄り駅の改札口にいた。
目の前には、沈んだ表情のつぐみ。
そう、俺は彼女を呼び出して、もう会わないことを伝えた。
彼女だけは特別だった。だから、他の女にはメールで関係をきったけれど、つぐみだけはきちんと会って言わなきゃって思ったんだ。
「つぐみのこと、利用したつもりはないんだけど……一方的に関係をきるってんだから、いい気はしないよな?ごめん……」
「智くんが謝る必要なんてない。私が好きでつきまとってただけなんだから」
つぐみは、涙を必死に堪えているようで、無理して笑顔を作る彼女の気持ちが、痛いほど伝わってきた。
「殴ってもいいから。気のすむまでさ」
一瞬、躊躇したつぐみだが、その言葉通り、俺の左頬を思い切り叩いた。
ビリッとした痛みが、頬に走るようで、目をしかめたが、つぐみの思いを受け止めるかのように、じっと耐えた。
制服はすでに夏服に変わっており、夏服姿の高校生が行き交う夕方ラッシュ時、俺は高校の最寄り駅の改札口にいた。
目の前には、沈んだ表情のつぐみ。
そう、俺は彼女を呼び出して、もう会わないことを伝えた。
彼女だけは特別だった。だから、他の女にはメールで関係をきったけれど、つぐみだけはきちんと会って言わなきゃって思ったんだ。
「つぐみのこと、利用したつもりはないんだけど……一方的に関係をきるってんだから、いい気はしないよな?ごめん……」
「智くんが謝る必要なんてない。私が好きでつきまとってただけなんだから」
つぐみは、涙を必死に堪えているようで、無理して笑顔を作る彼女の気持ちが、痛いほど伝わってきた。
「殴ってもいいから。気のすむまでさ」
一瞬、躊躇したつぐみだが、その言葉通り、俺の左頬を思い切り叩いた。
ビリッとした痛みが、頬に走るようで、目をしかめたが、つぐみの思いを受け止めるかのように、じっと耐えた。

