「若宮に、仰木もいるじゃん。ほんと、すごい偶然。俺らは部活の野郎ばっかで来たんだけどさ。な、俺ら4人も一緒に回っていい?」


「あ~うん。みんながいいなら……」


って、俺らをチラリと見るトーコ。


んなもん、断れよ!バカじゃねぇの?


なんて思っていても、口に出せない歯がゆさ。


「俺、若宮と同じクラスの井上翔です。なんか、悪いな。4人で遊んでるところ一緒に回ることになっちゃって。今日はよろしく」


井上の笑顔が爽やかで眩しくて、俺は眉間にシワを寄せながらも、言葉を紡ぐ。


「いや、別に……こいつらがいいなら、いっすよ」


トーコが井上と仲良く話している中、俺の背後からは萌が口を開いた。


「同じクラスの井上。爽やかで人気の高いバスケ部。女の子にも優しいからモテる!そして……トーコ狙い」


萌はニヤリと俺に不敵な笑みを向けた。


ヤベッ。俺の気持ちバレてる?

安司も萌も、勘が鋭いっつーか、なんつーか。