「それは……お年頃だから♪」


「あっそ~。いいわね、相馬くんは。陽気な性格で。私なんて、すっごい悩んじゃう性格だし」


「俺だって、昔はそうだったよ?ハーフ顔が嫌でたまんなくてさ、それを隠す為に髪の毛ボサボサだったし。挙げ句、気味悪がられてさ。でも……アイツのお陰で立ち直れたかな。人生一度きりなんだし、今を楽しまなきゃ」


「アイツって……智也?」


名前を口にするだけで、心臓が跳ねたような気がした。

相馬くんは、意味深な笑みを浮かべ、待ち合わせ場所と時間を念入りに私に伝えた後、その場を去っていった。


思考が追いつかない。


せっかく、離れたと思ったのに……私はまた、揺らいでしまう。