「ダルイ……」


机に顔を伏せて、体育の授業をサボっていた時だ。


「何……してんの?」


伏せていた顔を覗く、見覚えのない顔。



「キミも一人?」


キミもって……


「お前、誰?」


「俺は相馬安司。同じクラスなんだから、そろそろ覚えてよ」


「お前みたいな奴、いたっけ……」


「俺も南木と同じように、中一の三学期は来てなかったからね」