「頼む!!あんたと弟のトラブルが何かはオレは知らない。けど、もう許してあげてくださいっ。弟はまだ中一だ。なんなら……オレを代わりに殴ればいい」



「兄……貴」


目を見開いたまま、そう呟く俺は、土下座をする兄貴から目が離せない。


叶は、そんな兄貴を軽く足蹴にすると口を開いた。


「俺な、お前みたいないい子ちゃんが大っ嫌いなの。まぁ、殴っていいっつってんなら、殴らせてもらおうじゃん」


吊り上げた唇を、一舐めして叶は兄貴の胸ぐらを掴んだ。


そして、そのまま拳で殴り、砂浜に横たわる兄貴をなおも集中的に殴っていた。