俺に馬乗りになっていた岩本は、俺のシャツのボタンに手をかけた。


制服は泥まみれで、しわくちゃで、カッターシャツはもはや白色ではなくなっていた。


はだけたシャツの隙間から、岩本の手が伸びる。

ごくりと唾を飲み込むと、俺は目を瞑り歯を食いしばった。




瞬間、「やめろっ!!」という声がどこからともなく聞こえてきた。