瞬間、視界は空へと変貌した。



同時に、頭へと響く鈍い痛みが俺を襲う。


ぐわんぐわんとした鈍痛に目が眩み、ふらりと、後ろへ倒れようとした瞬間、誰かが背後から俺を支え、なおかつその俺の首には肩から肘まで描かれたタトゥーの入った、長い腕が巻かれていた。


このタトゥーは、叶さ……ん?


叶さんの……







薄れゆく景色の中で、青い空をみた。


西にのびる飛行機雲は、とても綺麗で、これから起こりうることなんて、一切想像できないってほどに鮮やかで、真っ直ぐにお天道様へと長く長く続いていた