目覚めると、朝になっていた。


あれから一度も触れ合わず、お互い離れていた。

夜明け前までは記憶があるというのに、いつの間にか寝てしまっていたのか?


俺は部屋の端っこにうずくまっていた。


布団をかけていないリエさんに気づくと、ゆっくりと彼女の傍に行き、リエさんがかけてくれただろう、毛布を寝息をたてるリエさんへとかけてあげた。

そして、そのままリエさんの部屋を後にした。