「よう、トモ。久しぶり」


低い声は、俺を心の底から震えさせる。


「ど……どうしたんですか?こんな所まで来て……」


「んだよ?来ちゃ悪ぃのか?」


煙草の煙を吐き出しながら、叶さんは言葉をも吐く。


ドッドッドッと、単車のエンジン音が俺の体に響いてくるようだ。


「いやな、最近お前をこれのケツに乗せてねぇな~と思ってよ」


言いながら、単車の後ろ部分を顎で指す。


「クリスマスあたりから会ってねぇよな?オレら」