「もう裏門しまってるよ」

俺が通り過ぎた後に、トーコは呟く。
背中合わせ。俺は舌打ちを軽くし、体を180度回転させると、早足でトーコを抜き去った。

苛立ちは募る。

なにに苛立ちを覚えるのか、それはトーコの気持ちが分からないから。

教卓でのこと、屋上でのこと。

トーコは俺に優しくしておいて、突き放しまた……優しさを見せるんだ。

俺、今のままだったら心臓が幾つあってももたねぇよ。

ドキドキして、辛くて嘆いて、またドキドキして……。