ヒョウ柄のスリッパのかかとをひきずりながらキッチンに行くと、テーブルの上にはハムエッグとサラダとトーストが置いてあった。



いつもと変わらないメニュー。



いすに座ると、いつものように目の前には親父が座っている。



あたしは少し気分が悪くなった。



親父を見るとそうなることが多い。



「今、紅茶いれるからね。」



母親があたしに言った。



テキトーに返事をすると、ふと親父の方を見てみた。



すると、親父はあたしの事をチラチラと見ているではないか。


あ〜見なきゃよかった。



うんざりした。