Dearyou

私は、それから
近くの公立高校を受験し
見事合格した。



―――新しいスタートだ。


受験番号が書かれた紙を
握り締め、そう思った。




〜♪


着信愛


[あたし合格した!今何処に居る?]



愛・・・。合格したんだ


愛は私の親友と呼べる存在。

愛は、私と同じ高校を通う事が出来るんだ。
笑みがこぼれる。


ニヤニヤしながらメールを打つ


[あたしも合格したよ!まだ掲示板の前に居るよ!]


「送信っと――……。」



1分もしないうちに愛の声が聞こえる。


「結子ぉぉ!」

「愛っ!やったね!」
「うん♪ずーっと一緒だぁ♪」
「当たり前ー♪」


「「合格祝いにカラオケ行こうかっ!」」


二人見合わせて笑う。



私も愛も、歌う事が大好きだった。




今日は歌いまくるぞ♪