Ｄｅａｒｙｏｕ

達也と別れるのは、
時間の問題だった。



どんなにメールをしようと
逢おうと
そこに私の意思は無かったのだから。



―――そして
中3の終わり
別れを告げられた。



｢結子。別れよう？｣

｢良いよ。｣



そう告げると、
涙が溢れだした。



私でなく。達也の方が。

｢お前、本気の恋した事あんの？｣


｢さぁ。｣



｢だったらやっぱり俺の事は遊びだったのかよ!?｣




何も答える事が出来なかった。
私は外見がチャラそうな達也の方が、
遊びだと思ってた。


しかし違う。



涙を流して、
私に本気の恋をしたのかと、
問い掛けている。
こんな表情見たことが無い。




沈黙。私は何も言えないまま、達也を見つめていた。




口を開いたのは、
達也だった。



｢幸せになれ。｣



そう言い残して、
達也は去った。





私はしばらく動けなかった



傷つけた。



そして、誓った。



もう遊びの恋はしない。



達也ごめんね・・・。