「一緒に来いよ。」



「あなた、・・・・・・これ、凄いね。
 さっきまで、あんなに血塗れだったのに・・・・。」



「母親が、凄腕の魔法使いなんだよ。
 それから、俺の名前は、あなた、じゃない。
 加宮玲、だ。」



「玲、か。
 良い名前だね。」






そう言って、凛は、綺麗に微笑んだ。
何の邪気もなく、純粋に。
俺は、たまらず視線を反らした。
































俺は、瑠花の所まで戻った。





「こいつは、篠原瑠花、だ。
 俺と一緒に旅をしてる道連れ。
 で、瑠花。
 こっちのは、さっきまで戦ってた奴。
 名前は、凛、・・・・・・・だよな?」


「はじめまして、私は、凛。
 瑠花、よろしくね?」


「凛、かぁ。
 綺麗な名前だね。
 こちらこそ、よろしく。」























「それじゃあ、行くぞ。」


「うん。」


「だね。」



こうして、新たな仲間も一人増えて、
再び旅は始まった。