「宝石、・・・・・・・・?」


「あぁ、俺達は、今、この世界にあるとかいう
 12個の宝石を求めて旅をしているんだけど、
 どうも手がかりが少なすぎて困る。
 お前、何か知ってるか?」











正直、これは本音だ。
俺達側の人間だけじゃ、少々、手駒不足だからな。
初めは邪魔なだけだったけど、よくよく考えたら、
利用できない事もない。




























「無謀、・・・・・・・だね。
 まぁ、この世界の事情なら、たぶんあたしの方が詳しいだろうし、
 ・・・・・・・・どうする?
 私をこのまま殺すか、・・・・まぁ放っておけば、
 そのうち死ぬだろうけど・・・・。
 それとも、私を連れていくか。」




















そんな事、聞かれなくても分かっているだろう?
勿論、YESだ。





「彼の者の束縛を解き、
 傷を癒せ。
 ・・・・・・・・・ルナリア。」


そう呟き、掌を翳す。
途端に、淡い光が溢れ出して、
凛の身体を包み込んだ。