今、凛の身体は、薔薇の棘によって拘束されている。
そして、所々、突き刺さった棘のせいで
流れ出た血は、この薔薇の養分となる。
これは、中級魔法の中でも、詠唱なしで使える魔法で、
しかも、なかなか使い勝手が良い。





























俺、この通り、サディスト気質が結構出てるでしょ?
一瞬にして葬るのも嫌いじゃないけど、
それじゃあ、楽しみがないからね。




「更に、これは、出血大サービスだ、・・・・なんてな。」








今朝、瑠花にやったばかりだけど、
これも詠唱なしで使える。
瞳が潤んできているのは、ただ、血が足りなくなってきて
いるからだけじゃない。
もっと、心の奥底にある、何かを駆り立てられるから。