「なるほどな。
 まぁ、だが、・・・・・・・それだけだろ?」



嘲笑うように、俺は、僅かに口角を上げた。
その意味が分からないのか、凛は、怪訝そうな表情を
している。
そういう事なら、身を以て思い知らせてやるよ。
























俺は、ゆっくりと瞼を閉じる。
周りに佇む草花の気と共鳴し、
魔力を解き放った。



「・・・・・・・・・っ!?」






凛が驚くのも無理はない。
何せ、呪文の詠唱をせずに、こんな魔法を
使えるのだから。