「・・・・・・・・・・彼の真実を見極めよ。
 ・・・・トゥルーフェアー。」



俺は、そう呟いて、人指し指を高く掲げた。
すると、ピシリと景色にヒビが入り、
・・・・・・・・・パリーンと、鏡が割れるように
砕け散った。




























「これは・・・・・・・・・。」


「ちっ、幻想の呪縛、か。
 で、これを使った奴、・・・・・出て来い。
 俺の疲れを10倍返しにしてやらないと、
 俺の気が済まない。」


























「あれー?
 やっぱり、あなた、ただの人間じゃないのね。
 幻想の呪縛を見抜いたのは、大したものだけど、
 果たして無事に、第1の町スタナまで辿り着けるかしら?」



この場にはそぐわないような声色で話しつつ、
俺達の前に現れたのは、・・・・・・昨日の鬼さんだった。