俺達は、西へ進む事にした。
薄暗い森の中は、相当襲われるリスクが高いと思うけど、
一向に終わる気配はない。
道なき道というわけではないが、さっきまでの場所よりも
霧が深くなってきている気がする。
先程から、俺達の歩く音と息遣いしか聞こえない。
それが、妙に不気味だ。
























「・・・・・・・・ねぇ、玲。」



「・・・・・何だ、瑠花。」



「さっきから、ずっと同じ所をぐるぐる回ってるような気が
 するのは、僕だけ・・・・・?」


「・・・・・・・・・。」