「・・・・・・ん、・・・・ふぁっ、・・・・・
 な、何、・・・・朝からどうしたの!?
 まさか、早速敵襲でもあったの!?」


その途端、瑠花が目を見開いて、身体を反らせた。
チェイントラストは、術者の思念と共に、
やや強めの魔力を、高圧の電流にして流し込む魔法だから、
なかなかきつかったと思う。
この様子だと、瑠花の精神は、一気に覚醒まで持っていかれたのだろう。
少々気の毒だが、躊躇するわけにもいかない。

























「いや、敵襲じゃねえんだけど、
 それっぽいものを感じる。
 ここにいる限りは安全だろうが、
 時間制限もあるから、ここに安住しているわけにも
 いかないだろう?
 それに、お前、朝は弱そうだし。
 だから起こした。」



「・・・・・・・・・そっか。
 だけど、今のはきついよ。
 覚醒するどころか、意識がブラックアウトするかと
 思ったもん。
 起こしてくれるのは嬉しいけど、明日からは、
 もうちょっとマシなのでよろしくね?」

























・・・・・・・・左様でございますか。
分かったよ、明日はとびっきり凄いのを・・・・・。
・・・・・・・いや、何でもない。