「ねぇ、・・・・・・大丈夫なのかな?」


「お前に弱気になられたら、俺がここへ連れてきた意味が
 ないだろう?
 お前は、俺を支える存在じゃないのか?」



弱気になった瑠花を、さりげなく諭す。
正直言って、俺も、かなり動揺している。
だからって、一度引き受けた使命を投げ出すわけには
いかない。






























至上最高にして最強の魔法使い、ラ=ファイネの息子である、
俺、ラ=リオナの名に懸けて。
何としても、再び太陽を呼び戻し、
元の世界に戻ってみせる。






























「・・・・・・・そうだね。
 僕が笑っていれば、玲も、・・・・笑ってくれるんだよね?」



「あぁ、そうと決まれば、今夜は体力を蓄えて、
 明日から早速行くぞ。」


「うん、色々大変な事もあると思うけど、
 頑張ろうね。」


「あぁ、・・・・・・・・おやすみ、瑠花。」


「・・・・・・おやすみ、玲・・・・。」





念のために、周囲に結界を張ってから、
俺は眠りについた。