そう思っていたら、不意に、頭の中に、
誰かの思念が流れ込んできた。





















「汝、・・・・・・名は何という?」



男の人だろうか、低いテノールの声が、よく響いた。
傍にいないのに声が聞こえる、
これは、きっとテレパシーだ。
誰かが、俺に何かを伝えようとしている。
そう思った俺は、返事を返した。





























「玲、・・・・・・・加宮玲といいます。」



「玲、・・・・か。
 この世界から戻る方法は、ただ1つ。
 この世界に、再び太陽の光を呼び戻す事。
 汝には、その使命がある。」