「そ…そんなに笑わなくても
いいじゃん////」
ぷぅとほっぺをふくらませ
望はプンスカちゃんになる。
「ご…ごめんごめん。
そんなに怒んないでよ」
息を切らしながら優子が謝った。
それでも望はムッスリしている。
「…じぁあさ、帰りにアイス
買ってあげるからさ…ね?」
「………」
しばらく考えて、望は
「ん…じゃあ、抹茶アイスね」
「OK。わかったよ」
とりあえず、望にはアイスを
与えておけば機嫌がよくなる
ということを優子はわかっていたから、
アイスでつってみたら、うまいこと
ひっかかった。
《ほんと、単純ね―望は》
少々呆れながら思った。