あっ……健人だ……
なんか仲良く喋ってるなぁ泰地くんと
挨拶しよっかなぁ…どうしようかなぁ…
考えてるうちに望と優子は先へと
行ってしまった。
あ―あ。挨拶できなかったぁ―
「ねぇ…って」
「お―い望?」
「はひ?」
「はひじゃない。どうしたの?」
「あ…あ―うん…ういん何でもないよ」
「そ?」
《そんな…言えないよ―》
望はちょっとため息をついた。