「すいませーん、これくださーい」
店主の姿がないので、刹那が仕方なく呼ぶ。
だが、聞こえてないのか、姿を見せない。
「すいませーん!」
二度目も効果がないようだ。
「おーい、誰もいないのかよ!」
刹那よりも大声で叫んだところ、今にもくたばりそうなほどの爺が出てくる。
「近所迷惑な客じゃ。そんなに叫ばんでも聞こえとる」
じゃあ、さっさと出てこいよ。
口に出して言いそうになったが、刹那の奴に殴られるのもたまったものじゃない。
「おじいさん、これ、欲しいねん」
「ほう、いいものに目をつけたのう」
「これがあ?」
「あんたは黙っとき!」
横から肘を腹にぶち込まれる。
俺は皆の気持ちを代弁して言っただけなのに、殴られるとは思ってもみなかったぜ。
「それはな、一人の老人と少女とのお話が詰まっておるクマの人形なんじゃ」
「そうなんや」
「わかったから、早く売ってくれ」
「あんたはこの寂しそうなおじいさんの話を聞きたいと思わんの!?」
「失礼な事を言ってるのはお前だろ」
寂しそうにしていても、口に出すのは問題があるぞ。
「いいんじゃ、お嬢さん、ワシの話を聞いてくれるか?」
「うん」
このまま、クマの逸話を聞かなくちゃならないのか。
正直、さっさと買って帰りたい。
どうせ、面白さなど篭っていないんだろうからな。
「お前さ、本当に聞きたいわけ?」
「めっさ聞きたいに決まってるやろ!」
俺は刹那の額に掌を当てる。
「熱はないか」
「あるわけないやろ!」
首筋に突きを入れられ、その場に倒れた。
店主の姿がないので、刹那が仕方なく呼ぶ。
だが、聞こえてないのか、姿を見せない。
「すいませーん!」
二度目も効果がないようだ。
「おーい、誰もいないのかよ!」
刹那よりも大声で叫んだところ、今にもくたばりそうなほどの爺が出てくる。
「近所迷惑な客じゃ。そんなに叫ばんでも聞こえとる」
じゃあ、さっさと出てこいよ。
口に出して言いそうになったが、刹那の奴に殴られるのもたまったものじゃない。
「おじいさん、これ、欲しいねん」
「ほう、いいものに目をつけたのう」
「これがあ?」
「あんたは黙っとき!」
横から肘を腹にぶち込まれる。
俺は皆の気持ちを代弁して言っただけなのに、殴られるとは思ってもみなかったぜ。
「それはな、一人の老人と少女とのお話が詰まっておるクマの人形なんじゃ」
「そうなんや」
「わかったから、早く売ってくれ」
「あんたはこの寂しそうなおじいさんの話を聞きたいと思わんの!?」
「失礼な事を言ってるのはお前だろ」
寂しそうにしていても、口に出すのは問題があるぞ。
「いいんじゃ、お嬢さん、ワシの話を聞いてくれるか?」
「うん」
このまま、クマの逸話を聞かなくちゃならないのか。
正直、さっさと買って帰りたい。
どうせ、面白さなど篭っていないんだろうからな。
「お前さ、本当に聞きたいわけ?」
「めっさ聞きたいに決まってるやろ!」
俺は刹那の額に掌を当てる。
「熱はないか」
「あるわけないやろ!」
首筋に突きを入れられ、その場に倒れた。

