「恭耶なんか嫌いや」

刹那は公園のベンチで泣いていた。

「恭耶のアホ」

会えたのにも関わらず、自分を覚えていない従兄に悲しさを覚え、刹那は大阪に帰郷したくなっていた。

刹那の心境とは関係なく、辺りは暗闇。

誰が潜んでるかわからない。

暗闇から、刹那に近づく影が三つ。

刹那は全く気づいていない。

「ちょい気も晴れたし、もう一回だけ行ったろかな」

立ち上がろうとしたのと同時に刹那の腕を掴む男の手。

「誰や?」

掴んでいる腕の持ち主を確認するために見上げると、息を荒くしたスーツを着た中年の親父が立っている。

「離してや!」

だが、親父の手は強く握り締めていて痛いと感じる程、離れない。

親父は一人ではなく、合計すれば三人。

怪しい目つきで、刹那を見下ろしていた。

「何やあんたら!変態!ロリコン!痴漢!離せ!」

刹那の抵抗に何も言わない。

ただ薄気味悪い笑いを上げてる親父達。

抵抗虚しく口を押さえられ、両腕を掴まれ、奥にある森の中に連れて行かれる。

周囲の見えない場所で、刹那は力強く地面に叩きつけられ、胸元から服を破かれた。

口を押さえられているので声を出せない。

暴れることも出来ず、恐怖に震えるしかなかった。

(勘弁してや、何でこんなことされなあかんの)

刹那の瞳は止め処なく涙を流していた。

今は自分の不運を呪うことしか出来ない。

親父Aが辛抱ならずに、ズボンのチャックを開け始めた。

「どんだけ泣いてもいいよ。おじさん達、それで興奮するからさ」

親父B、親父Cも同じような動作で服を脱いでいく。

傍から見れば、親父達が下着で集まっている嫌な映像である。

「後は可愛い下着だけだねえ」

一番早く下着姿になった親父Aが、刹那の下着に手をかけた。