髪を引っ張るとか、引っかくとかいう可愛い部類ではない。
刹那が繰り出すのは殺人術である。
拳を放ち腹を殴ったり、華麗に回避しながら廻し蹴りを繰り出したり。
小さい体からは繰り出される物とは思えない物だ。
いや、もうね、誰にでも繰り出すのはやめなさいという話だ。
俺専用といっていたが、よほど腹が立ったのだろう。
あっという間に、周りの女生徒を地に伏せさせた。
当初の弱々しさはどこにいったのか。
「あんたら、今度アホな真似したら、こんなもんじゃすまへんからな」
刹那は苛立ちを隠さずに、俺の方向に歩いてくる。
「やばいな」
俺は刹那に見つからないように逃げようとするが、刹那が走り始める。
「あんたは、さっきから何こそこそ見とるんや!」
「何故気づいてる!」
とび蹴りを食らいながらも、俺は地面を転がった。
「刹那、お前、何してたんだよ」
女生徒だ倒れている中、俺は立ち上がる。
「恭耶には関係あれへん」
「関係あるとはいいがたいけどよ、あんなにお前が怒るなんて気になるじゃねえかよ」
「恭耶はいらん事考えすぎや」
刹那が俺の横を通り過ぎて、歩いていこうとする。
「必要だ」
俺は刹那の腕をつかんだ。
「はあ?何や、いきなり」
「お前が一人で抱え込むなんて事も気に入らねえんだよ」
「あんなん抱え込んでる内に入らへん。もう解決した事や」
いつもながらに強気だよな。
刹那が繰り出すのは殺人術である。
拳を放ち腹を殴ったり、華麗に回避しながら廻し蹴りを繰り出したり。
小さい体からは繰り出される物とは思えない物だ。
いや、もうね、誰にでも繰り出すのはやめなさいという話だ。
俺専用といっていたが、よほど腹が立ったのだろう。
あっという間に、周りの女生徒を地に伏せさせた。
当初の弱々しさはどこにいったのか。
「あんたら、今度アホな真似したら、こんなもんじゃすまへんからな」
刹那は苛立ちを隠さずに、俺の方向に歩いてくる。
「やばいな」
俺は刹那に見つからないように逃げようとするが、刹那が走り始める。
「あんたは、さっきから何こそこそ見とるんや!」
「何故気づいてる!」
とび蹴りを食らいながらも、俺は地面を転がった。
「刹那、お前、何してたんだよ」
女生徒だ倒れている中、俺は立ち上がる。
「恭耶には関係あれへん」
「関係あるとはいいがたいけどよ、あんなにお前が怒るなんて気になるじゃねえかよ」
「恭耶はいらん事考えすぎや」
刹那が俺の横を通り過ぎて、歩いていこうとする。
「必要だ」
俺は刹那の腕をつかんだ。
「はあ?何や、いきなり」
「お前が一人で抱え込むなんて事も気に入らねえんだよ」
「あんなん抱え込んでる内に入らへん。もう解決した事や」
いつもながらに強気だよな。

