変わったやつだと思っていたが、もしかするととんでもなく頭が良いやつなのかもしれない。ほら、よく言うじゃないか、阿呆と天才は紙一重、ってさ。
まあ、高校の制服見たいなブレザー着て大学に来ている時点で、無条件で『無制限変人流』の免許は皆伝だろうけどな。そんな流派があるかなんておれは知らないが。
おれはもう抗議のことなんて忘れて、魔法のように彼女が紡いでいく数式を眺めていた。
そして、勉強するという誓いをすぐさま撤回することと相成った。
気付いたら、机に突っ伏して眠っていたのだ。ああ、情けない。
ちくっとした痛みを覚えて目覚めると、隣の彼女がシャーペンの先でおれの頬を笑いながら突いていた。何をしているんだ、この黒髪美人は。
おれが目覚めたことに気付いたらしい彼女は、急に不機嫌そうな顔へとその微笑みを変貌させ、舌打ちした。
そして、口先を尖らせながら、耳を疑いたくなるようなとんでもないお言葉をのたまった。
「あんた、わたしの下僕になる気はない?」
いったい、どこの女王様のつもりなんだ、この黒髪美人は。
一瞬、下僕という言葉の存在をすら忘れてしまう程に、あまりにもあまりすぎる発言だった。
口を開いたまま彼女を見つめていたおれは、自分でも想像したくない程に無様な顔をしていただろう。写真を撮られていたなら、そのネガを命と引き換えに買っているだろうと思うくらいに、唖然としていたに違いない。
まあ、高校の制服見たいなブレザー着て大学に来ている時点で、無条件で『無制限変人流』の免許は皆伝だろうけどな。そんな流派があるかなんておれは知らないが。
おれはもう抗議のことなんて忘れて、魔法のように彼女が紡いでいく数式を眺めていた。
そして、勉強するという誓いをすぐさま撤回することと相成った。
気付いたら、机に突っ伏して眠っていたのだ。ああ、情けない。
ちくっとした痛みを覚えて目覚めると、隣の彼女がシャーペンの先でおれの頬を笑いながら突いていた。何をしているんだ、この黒髪美人は。
おれが目覚めたことに気付いたらしい彼女は、急に不機嫌そうな顔へとその微笑みを変貌させ、舌打ちした。
そして、口先を尖らせながら、耳を疑いたくなるようなとんでもないお言葉をのたまった。
「あんた、わたしの下僕になる気はない?」
いったい、どこの女王様のつもりなんだ、この黒髪美人は。
一瞬、下僕という言葉の存在をすら忘れてしまう程に、あまりにもあまりすぎる発言だった。
口を開いたまま彼女を見つめていたおれは、自分でも想像したくない程に無様な顔をしていただろう。写真を撮られていたなら、そのネガを命と引き換えに買っているだろうと思うくらいに、唖然としていたに違いない。

