だって… 先生だよ? おかしいじゃん、そんなの。 小さい頃、高校の教師と生徒が恋におちるドラマがあったのをなんとなく覚えてる。 でも、ドロドロした恋だった。 生徒の女の子は、よく泣いていた。 そんな世界に足を踏み入れようとしている自分に、どうしてもストップをかけたくなるのは仕方がないこと…。 だけど体は正直で… 渡り廊下を歩いていく、「中川 健一」先生。 その姿を見つけた瞬間。 胸が高鳴り、体温がぐわぁっと上がるのがわかった。