「姫梨っ!!」

「んうー…」

「ご飯できてるよ!」

むくり。

王梨ちゃんだ…!

まさかの夢落ち!?

「っねぇ王梨ちゃ」

「姫梨」

っ……夢じゃなかったみたいだった。

「昨日のことは…誰にも内緒だからな」

どんなに狭い部屋だったとしても、

私にしか聞こえないような。

そんな大きさで、近さで、私に囁く。