「こんな時でもあいつの事考えるんだ」

「!?」

ぐいっと私の顎を持ち上げる。

いつもの…王梨ちゃんじゃない。

「いつもと違う?

そうだろうな。

俺はずっとこうしたかった。

あいつの事を考えるお前を抑圧して

抑圧して抑圧して抑圧して…

その衝動を抑えるために今まで優しくしてたんだよ!」