私はごくんと喉を鳴らして、

覚悟を決める。

「信じる…信じるよ。

王梨ちゃんは王梨ちゃんだもん」

まだ混乱してはいるけど…

私の知ってる王梨ちゃんは嘘をつかない。

私の知ってる王梨ちゃんが全て嘘だったら、その時はその時。

ただ―

状況を理解して最初に疑問を持ったのは、

皮肉にもあの事だった。