掟破りの王子様

「楽しかったね!」

「あぁ。また行こうな!」

手を繋いだまま帰った帰り道。

すごく幸せで、すごく短い時間。

理一くんの一言で、

また2人で来れると思うだけで、

私の頬は簡単に緩んでしまう。

「…姫梨」

「ぇ?」