「うっせー。別に帰れるし…」


濁らせて言う姿が少し可笑しかった。




『しょーがないから、
一緒に帰ってあげるよ。』





得意げに言うと、
夕陽はまだかっこつけて

「別に帰れるし」とか言いいながらも
私の後についてきた。





『私の家の前通ればもう分かる?』



そう言った時だった。



公園に傘をさした男がいた。





「あれ、和人に似てるな」


夕陽が言った時には気付いていた。



…和人だ…。





私は走って
和人の方に向かおうとした時だった。





~♪♪♪~



電話の着信がなった。



電話は咲からだった。