「あの夕陽って人、 相変わらずだね。」 鏡との距離、 5cmで マスカラを何度もつけている 悠里が言う。 『どこがいいんだか。』 私はグロスを何度もつけながら 言った。 「でも、顔はいいと思う。」 ビューラーでまつげを クリンッと直角にあげている 美紗が言った。 『「まぁねぇ…」』 口をそろえて 私と悠里が同情した。