エリザベスは多くを学び父が経営する会社を継ぐ。

 社員たちを愛しガードたちをも愛した。

 彼らの仕事をよく理解しガードたちからも社員たちからも慕われる存在となった。



 それから数十年後──

「!」

 よく行く公園で懐かしい人物と顔を合わせる。

「久しぶりね」

「うむ」

「あなたに褒めてもらおうと思って頑張ったら。おばさんになってしまったわ」

 ベスはベリルの腕を掴み、しわの刻まれた顔で見上げた。

 年輪の刻まれた彼女の表情は凛として魅力的な年月を経たのだと見て取れる。

 誰もが惹かれるほどに……