「お前の仕事をやり抜く事だ」

「当り前だろ」

 ピエールは今の仕事に就く前は傭兵だった──護衛の依頼を受け仲間と共に要人の家族を護衛したとき……彼はその家族を護れなかった。

 その中には5歳の少女も……それから傭兵を辞めガードの仕事に就いた。

『誰かを守り抜く』

 心の傷から逃げるのではなく自らの命を賭ける。

 それが彼の生き甲斐となった。