プライム・レディ

「私は恋愛感情が欠如している。年齢や性別は関係ない」

「!?」

 口の端をつり上げて言い放った彼に何も返せず、ただ見つめた。

「私……私ならきっと大丈夫だわ!」

 彼女は必死に声を絞り出す。

「……」

 少女の言葉に眉間にしわを寄せる。

「大好き!」

 首に腕を回し抱きしめるが、彼は無表情に宙を見つめていた。

「よせ」

「!?」

 回していた腕を外され冷たくあしらわれる。

「今までも何人かいたがね。必ずいつかは無理が生じるものだ。苦しむと解っていて相手を認めることは出来ない」

「そんなこと無いよっ!」

 涙を浮かべて見つめる少女に彼はクスッと笑みをこぼす。