プライム・レディ

「耳を傾けてはならん」

 見つめる少女の目にゆっくり頭を横に振る。

「言っても解らないようですな」

 苛ついた男は、ベリルを睨み付け、ジャコ! と銃身の下にあるチューブを勢いよく引きショットガンを構えた。

「きゃあぁっ!?」

 その大きな音に少女は両耳を塞ぐ。

「……」

 数秒後、少しずつ目を開いた。

「!」

 視線の先にある地面に赤い水滴が落ち、水滴の正体を探ろうと見上げていくその先には──

「きゃあぁっベリル!?」

 左の頭部と左肩から血を流すベリルの姿が目に飛び込んできた。