「……」

 呆れて二の句が継げない。

「すまん! ホントに」

 ピエールは祈るように手を合わせて頭を下げた。

「信用があって強い傭兵って聞かれたらお前しか浮かばなかったんだよ」

「私では返って話をこじらせる恐れがある」

「え?」

 首をかしげるピエールに苦笑いを浮かべる。