プライム・レディ

「大丈夫なの?」

「気配は無い。人が大勢いれば奴らも手は出せない。走るぞ」

 周りを窺いながらゆっくり出て行く。

 少女の手を掴み駆け出す。

「……」

 その手をベスは見つめた。

 気付かれてないよね……?

 彼女のファースト・キスは少女の胸の中だけに静かに秘められている。